2008年に登録された世界遺産より
第32回世界遺産委員会は、2008年7月2日から10日にかけて開催された。開催地は、1985年に旧市街の歴史地区が世界遺産リストに登録されていたケベック・シティ(カナダ)である。文化遺産19件、自然遺産8件が新規に登録され、世界遺産の総数は878件となった。開催国カナダの世界遺産としては、ジョギンズの化石断崖群が新たに加えられた。新規登録物件の中ではタイとカンボジア国境に位置するプレアヴィヒア寺院の登録が、議論を呼ぶものだった。なお、この委員会以降、従来のコアゾーン(核心地域)、バッファーゾーン(緩衝地域)という区分を変更し、前者を「資産」(property) と呼ぶことになった。 危機遺産リストに変動はなかった[wikipedia]。